童貞卒業記念(風俗)

女の子になれようと思い、その一環として風俗で童貞を卒業した。

結果から言うと、射精はできなかった。でもとても満足した。一回行ったら二度と行かないという決まりを作ってから行ったので、もう二度と風俗に行くことはないが、童貞はさっさと捨ててしまうべきだということが分かった。

二週間前、童貞だった大学生の僕は思った。将来結婚したい。ということは、女性とお付き合いをしなくてはならない、しかし空から女の子が降ってくるわけでもないし、高校生の時のように男女がぎゅうぎゅう詰めで教室に押し込められているわけでもない。しかも僕は、恋愛経験もないしそしてもちろんキスもしたことがない童貞である。

女性と話すときに、自分が男であるという前提で話そうと努力してはいるのだが、その男の部分がどうしても曖昧である。その理由の大きな要因の一つは男女関係のゴール、確固たる目標がブラックボックスになってしまっているからだと気づいた。じゃあ、風俗に行こうと思い、ひとりでは踏ん切りがつかなかったので、先輩にも背中を押してもらった。

風俗の予定日は二週間後、予算の20000円を無駄にしないためにも、童貞卒業という人生の一大事?に向けて、童貞に関する作品をみようと思った。自分の心理的な問題として、童貞を失うとなにか女性への幻想や、貞操観念など大事なものが失われてしまうんじゃないかという恐れがあったからだ。同時に童貞卒業の意義も作者と共有したかった。それらの中で良かった作品は、早春(THE DEEP END)という映画と吾輩はまだ童貞であるという書籍である。早春からは調子に乗って行動することが、ときには必須であること。そして、吾輩はまだ童貞であるからは童貞の精神性は非童貞になっても失われないこと、童貞は多くの人との共通の悩みであることを学んだ。

文学をからめて格好つけてみたはいいものの、緊張する、眠れなくなる。なので、スマホVRエロ動画を見てキスをするイメージトレーニングや、不細工な女性の画像を見て俺はこの女を抱いてやれるのかという瞑想にふけったりした。そんなこんなで日常は過ぎ去っていくのでいつの間にか、風俗の前日である。三日前から店を決めて予約する時間も決めていたので、することがない。しかし、朝一に予約するので起きたらもう風俗である。じゃあ寝るかと思っても、寝られるわけがない。気分は小学生の時の遠足と大体同じである。期待半分不安半分でいてもたってもいられないというようなかんじだ。いつの間にか深夜の4時になった頃合いに体力が根負けして寝てしまった。起きた。風俗に予約の電話をかけたがなかなかでない。30分くらいしてようやく繋がったので、自分が童貞である旨を伝えて、教え上手な人を選んでもらった。この時点で、あと1時間で出発なのだが、寝不足とドキドキの間で体がしんどくなってきた。出発して、5分遅れぐらいで着いた。だいたい、重要な試験と同じくらいの緊張。先輩に送迎してもらったので感謝して、はじめが肝心だと意気揚々と車を下り風俗に入った。

カウンターに座って少し経つと今回の相手をしてくれる女性が来た。

ここからは、女性とsexの発見と驚きを羅列していく。

まず、キスは味がしない。

下を絡めた時は、舌先をお互いにくるくる回しただけ。

おっぱいよりタプタプのお腹の方が気持ちいいかも。

ソープ嬢は基本すごいしか言わないのだが会話上手だった。

パイズリは(Fカップだったが)難しそう。

日本のオナホールはすごい。

女性器はよくわからない味がする。

正常位は難しい。腰の振る角度がわからない。

オナニーを続けた自分の左手は歴戦の強者である。

女性の前で勃起した男性器をさらすのが心理的に一番興奮した。

夢の中では入れた瞬間夢精してしまうので夢が最強だった。

フェラはすごい興奮する。見てて飽きなかった。

乳首と、女性器の舐め方を教わったが、ずっと気持ちいいとお世辞を言うのでどこが気持ちいいかわかりづらかった。

体の上に乗られた時、女性の体が一望できて感動した。

なにより、雰囲気が大事なのでsexはスポーツぐらい難しくて奥が深いと感じた。